2022.05.27 コラム

新型コロナウイルス感染症対策を経て、様々な企業がテレワークの導入に踏み切りました。導入の今回はそんなテレワークの現状とテレワークに対する労働者の意識から、今後のテレワークについてお伝えします。

目次

  1. テレワークの現状
  2. 労働者の意識
  3. テレワークの課題と今後
  4. 最後に

1.テレワークの現状

職種や業種により向き不向きはありますが、国土交通省の調査(※1)によると、雇用型就業者(※2)のうち勤務先にテレワーク制度が導入されている割合は、2021年度では40.0%と2019年以前に比べると大幅に増加しています。(下記図表参照)

 

2.労働者の意識

前述のように普及が進んだテレワークですが、それを継続したいと思う就業者の割合は、同調査によると89.4%にものぼります。

その理由として48.5%が新型コロナウイルス感染症対策をあげているのですが、コロナ収束後についても、通勤時間の有効活用や、通勤の負担軽減を理由に84.5が継続意向を示しており、ロナに関係なくテレワークの継続に対するポジティブな意向が読み取れます。

また、コロナ禍を通して求職者の意識にも変化がみられます。仕事選びの重視項目としてテレワークが認められていることを上げる人が増えているのです。

さらに、テレワークを通じた働き方の柔軟性、ワーク・ライフ・バランスの実現によって、優秀な人材の採用にもつながることを考えると、テレワークの導入・運営が今後の企業の離職率の低下や、採用の成功にかかわってくるといえるでしょう。

3.テレワークの課題と今後

とはいえ、テレワークに関して様々な課題やでデメリットも挙げられており、テレワークの導入・運用に関するお困りごとを抱えている企業の方も多いのではないでしょうか。

テレワークの利用拡大のためのペーパーレス化ネットワーク環境の整備やPC等機器の確保やセキュリティ面の不安は、労働者に対する調査でも企業調査でも挙げられています。(※1参照)

テレワークによって労働時間が減る人と増える人が二極化している(※1)などを踏まえても、今後はテレワークを通して感じた課題を元に、テレワークを進める部分と従来のやり方を保持する部分のバランスを考え、環境を整えていくことが必要となるのではないでしょうか。

4.最後に

テレワークの活用は、コロナの影響を問わず今後も重要な観点となっていきます。しかしながら、その活用に課題を感じている企業・就業者も少なくありません。

従来のやり方とテレワークのやり方をバランスよく融合させていく中で、テレワーク環境の整備や、テレワークの普及に伴ったオフィスの整備も必要になってきます。

弊社ではテレワーク導入におけるセキュリティや機器環境の整備、ペーパーレス化についてもお手伝いすることができます。オフィスのあり方を考える中で移転を考えていらっしゃるお客様への物件のご紹介や、それに伴うオフィスデザインも承りますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

※1国土交通省「令和3年度テレワーク人口実態調査」

https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi03_hh_000085.html

※2雇用型就業者とは『民間会社、官公庁、その他の法人・団体の正社員・職員、及び派遣社員・職員、契約社員・職員、嘱託、パート、アルバイトを本業としていると回答した人』のこと(上記調査より)