複合機やプリンターの紙詰まりに悩まされたことはありませんか?最近は紙の値段が上がってきていることもあり、安い紙に変えてしまうことで発生する紙詰まりの相談が絶えません。複合機やプリンターを使う側から考えると、紙詰まりは機械の故障ではないか?と考えがちですが、実は紙が大きく関係していることも多いのです。今回は「複合機の不具合、それ、紙の問題かもしれません」と題してお届けします。
目次
- 紙詰まりはなぜ起こる?
- 適した紙を選ぶヒント
- まとめ
1.紙詰まりはなぜ起こる?
なぜ紙詰まりは起きるのでしょうか?その理由の一つがプリンターの構造にあります。プリンター内部にはたくさんの回転するローラーがあります。そのローラーは印刷プロセスのなかで紙に接触しています。ローラーの回転に紙が巻き込まれないようにローラーの太さが設計段階で考え抜かれています。その設計は紙の「コシ」を想定して設計されているのですが、このコシとは紙を折り曲げたときにその紙がまっすぐになろうとするチカラの事を指しています。コシが強い紙は紙の繊維が長いのに対して、コシが弱いのは繊維が短い。バージンパルプに近い原料で作った紙になればなるほど繊維が長いのですが、再生紙のように何度も溶かされて紙となる場合は溶かされるたびに繊維が短くなります。そのためコシが弱い紙をプリンターに通すと、設計者が想定しているようなローラー上で紙が巻き込まれそうになった時に「コシが効かず」、ローラーの回転に巻き込まれてしまうのです。
2.適した紙を選ぶヒント
再生紙は環境にも優しく良い紙と考えられがちですが注意を要します。特に梅雨時など湿気が多い時期は紙のコシが弱くなります。梅雨時期に紙詰まりが多発する場合は適した紙を選択していないことになります。また輸入紙も質の悪い紙が多くおすすめしません。質の悪さを大量の薬品投与で良い紙に見せています。なんだか妙に白いとか、表面がザラザラしているなどの場合は適した紙を選んでいない場合が多いかもしれません。適した紙とは
①メーカーが販売する紙
②国内の大手通販サイトで国産紙として流通する紙
③表面がつるつるしている紙
です。
またインクジェット専用紙をレーザープリンターに使用するとプリンターが故障します。その理由は、インクジェット専用紙は表面に大量の薬品を塗布することで印刷の出来栄えが良くなるように作られているからです。この薬品がプリンター内部に蓄積されると、その蓄積物が故障の原因になり、さらに修理できない程度の故障につながります。特に注意が必要なのはハガキの印刷で,レーザー方式には決してインクジェット専用紙を使わないでください。
3.まとめ
いかがでしたか?たかが紙ですが、されど紙なのです。紙詰まりが頻繁に発生する場合は紙を変えてみてください。紙を変えるとは、新しい箱から紙を出してきて使うのではなく、メーカーの販売する紙に変えるという意味です。(紙自体の問題であれば、新しい箱から出してきた紙も紙詰まりします)
また紙が高くて困っている場合は紙を安く買う方法があります。どんな方法かは弊社までご相談ください。お役に立てるかもしれません。