2023.02.18
コラム
昨年の暮れにリコーがリサイクルトナー製造メーカーを相手取り、C830とC840のチップについての訴訟で勝訴したニュースが業界を駆け巡りました。これまでリサイクルトナーを使っていたお客様にはこれまで通りお届けできるのでしょうか?今回はホットなニュースをお届けします。
目次
- 裁判で争われたこと
- 今後の供給は?
- まとめ
1.裁判で争われたこと
裁判ではカートリッジに付属するチップについて争われました。形状に問題があり、それが特許に抵触するという判断です。チップに関連する純正メーカーとの問題は珍しいことではなく、様々な純正メーカーがリサイクルトナーを市場から排除するために策を練っており、今回の裁判もその一つです。
2.今後の供給は?
裁判で敗訴したリサイクルトナーメーカーが今後も継続するのか?がもっとも注目のポイントです。現時点では情報を得られていません。他のリサイクルトナーメーカーもこの裁判結果を見て対応を考えていますが、現時点で有力なのは、
- 純正品の使用済みチップをリセットすることで供給を継続する
- 交換用の新品チップ(純正ではない)の使用はやめる
- 2に関連して汎用品と呼ばれる商品は訴訟の対象になったチップを使っているので販売停止になる
といったところです。今後市場には純正品かリサイクル品の2種類になり、リサイクル品は純正チップをリセットしたものに限定されると予想されます。
3.まとめ
いかがでしたか?おそらくですが純正品の使用済みチップをリセットするには大変な労力が必要になります。よってリサイクルトナーメーカー各社の供給量は減少すると見ています。リコーは近々純正品の値上げを行うというニュースも飛び込んできました。このモデルをお使いのユーザーは選択を迫られるかもしれません。この件についての選択についてはエスアイエス・パートナーズもこれまでの知見を活かしてアドバイスさせて頂きます。困っていても、困っていなくても一度ご相談ください。