その1では、オフィス移転の①理由 ②目的 ③新しいオフィスに求める条件 という3つのポイントを明確にすることが重要であることをお伝えしました。今回はその2として、オフィス移転に必要な基本的な知識をまとめてみます。
目次
- 家賃ばかり気にしていませんか?
- 10個のポイントを押さえて物件を選ぼう
- まとめ
1.家賃ばかり気にしていませんか?
毎月の支払ですから、安ければ安いほど良いですね。一般の住宅を個人で借りる場合は消費税が掛かりませんが、法人がオフィスを借りる場合は、家賃にも消費税が掛かります。また、共益費がしっかりと取られることも考えておきましょう。共用部分の清掃やエレベーターの管理など、ビルを快適に使うための費用が共益費として家賃に上乗せされます。これにも消費税が掛かりますから、しっかりと把握ししたいものですね。
2.10個のポイントを押さえて物件を選ぼう
①周辺環境を含む場所と賃借条件
周辺環境については、とりわけ女性社員がとても気にするかもしれません。テナントにはどんな人たちが出入りしていますか?学習塾が入居していると、送迎車両とのトラブルや、子供たちとの接触事故なども考えられます。
②交通機関(駅から遠い?)
改札口までの時間を見ておきましょう。最寄りの出入り口から改札までが意外と遠い駅もあります。
③ビルの使用時間と空調時間
時間外費用が請求されることも・・・。
④天井の高さ、部屋の形状、柱の数や位置の確認。
柱の位置次第では希望のレイアウトにならない可能性も・・・。
⑤建物のグレード
事業のイメージに合っていますか?顧客から見て安心できますか?
⑥電気容量
OA機器の消費電力をカバーできますか?
⑦採光と眺望
光と風の入るオフィスは事業が発展するという見方を持つ人もいます。
⑧電気回路と床配線工事
無線LANよりも有線LANのネットワークのほうが接続が安定しています。ただしケーブルが邪魔なのが難点。その場合に床下に配線を組むことができればオフィスはスッキリします。
⑨駐車場施設の有無と周辺事情
機械式だと社用車が大きすぎて入らないなんてことも。周辺に借りる場所があるかも調べておきましょう。
⑩電話回線数と光ケーブルの有無
古いビルは高速通信に対応していない場合もあります。
3.まとめ
いかがでしたか?よくわからない部分は仲介してくださる不動産会社や管理会社に確認をしておきましょう。移転してから気が付いたでは遅すぎることもありますね。