28枚/分と高速で、2万円程度で購入できる手軽なモノクロプリンターですが、メーカーのホームページを見ると在庫が少なくなっているようです。2019年5月に発売されたこのモデルがリサイクルトナーメーカーから見て短命だった背景を考えてみたいと思います。
目次
- LBP161,LBP162ってどんなプリンターだった?
- このプリンターが短命だった理由
- まとめ
1.LBP161,LBP162ってどんなプリンターだった?
スタイリッシュな黒いボディに28枚/分となかなかの高速プリンターです。無線LANに対応し、両面印刷も可能です。(LBP161は有線LANのみ)このプリンターを企業が導入するタイミングで世界はコロナ渦に見舞われました。オフィスに人が行かない時代になったのです。このプリンターがオフィスでどのような役割を担うはずであったかは分かりませんが、手ごろな価格で省スペースであることを考えると、オフィスのあちこちに配置して報告書や見積書などを効率的に印刷することが目的だったことでしょう。トナーカートリッジ051というモデルがこのプリンターには適合しますが、リサイクルトナーをリリースしたいと考えていた段階でしたので、現時点では純正品しかご提供できない状況となっています。
2.このプリンターが短命だった理由
いくつか理由が考えられますが、一つはコロナの前と後で仕事をやり方が変わったために、このモデル自体の必要性が低くなったと考えられます。オフィスに人が行かない時代になったので、想定している使い方が不要になったのです。また、世界的な半導体不足の影響でプリンターの生産に影響が出ています。必要性が高いプリンターに生産を集中するために、モデルを絞ってきたのかもしれません。これはキヤノンというメーカーに限らず、他のメーカーにも言えることで、数か月前の経済新聞では、沖というメーカーがプリンターのモデル数を1/4に減らすと発表しています。
3.まとめ
プリンターという機械の役割が大きく変わろうとしています。世界的なペーパーレスの流れは以前からも指摘されていました。しかし、コロナをきっかけにそれが一気にやってきたいと言えます。印刷を通じて仕事を進める業種や業務が絞り込まれ、その業種や業務にあったプリンターがこれからの主流モデルになると思われます。