今回は名古屋エリアのオフィス賃料について皆さんにお伝えします。今の家賃は高いのかなあ?もっと安くていいとこあるのかな?と思う方は参考にしてみてください。
目次
- 名古屋の賃料状況
- 今は何をすべき?
- まとめ
1.名古屋の賃料状況
地方の主要都市では新型コロナウイルス禍などの影響が色濃く出ている地域と、依然として需給がひっ迫している地域との差が出ています。日経新聞の記事によると、名古屋ビジネス地区の空室率は2022年9月に5.77%と東京を除いた全国主要エリアで最も高い水準となっています。新築ビルに限れば40.82%で東京の40.45%を超えています。とりわけ苦戦中のエリアは名古屋駅周辺。3月に竣工したビルが1階以外はほぼ空室とのこと。駅前の高層ビルも軒並み空室を抱えています。製造業が苦戦しているのと、名古屋ならではのコスト意識が働いています。
ここで具体的な賃料を記載してみます。
(1)名古屋駅周辺
新築ビル13-32千円。既存ビルが6-37千円
(2)伏見駅周辺
新築ビル16-20千円。既存ビルが5-23千円
(3)栄周辺
新築ビルが23-24千円。既存ビルが5-20千円
既存ビルの最低賃料がかなり下がっているイメージです。老朽化も激しく、OAフロア対応ではないオフィスは、倉庫兼事務所のような用途にしか使えないのかもしれません。
2,今は何をすべきか?
現在の会社の状況を考え、本当に必要なことを見極めるべき時と思われます。今後、人員の採用には在宅勤務を含むテレワークが可能かどうかが求職者が求める基準となっており、各企業がその体制をキチンと構築してゆけるのかが生き残りのポイントになります。在宅勤務をする部署が限られていても、その仕組みを構築しておくことは必要な経営戦略になっています。そのうえで、場所やオフィスの広さを見定めることから、今後のオフィスについてのイメージが出来上がってきます。
そこで、こんな自問自答をしてみてください。
(1)今後在宅勤務を含むテレワークを実施するか?(実施済みの企業は定着させるか?)
(2)今後の採用計画は?(人員が増えれば必要面積は大きくなります)
(3)どの分野でペーパーレスを進めるのか?(文書の保管にスペースが必要なので必要なオフィス面積が変わってきます)
それぞれの問いにどんな答えを出すかにより、オフィスについてのイメージができるでしょう。具体的な計画を事業計画に落とし込んだら、オフィスを考え直す時期を決め、逆算して物事を進めてゆく必要があります。今のオフィスを解約するのであれば、退去の告知を何か月前に行うのか?退去にあたり現状復帰にどれくらいの費用が掛かるのか?オフィスを新たに借りるには審査がありますが、過去3期分の決算状況は良い状態なのか?など、考えておくべきことがたくさんあります。
3.まとめ
いかがでしたか?オフィスの移転を会社の成長につなげるためには、今の会社をどのように成長させてゆきたいのかを考える必要があります。単に狭くなったから、広すぎるからという理由だけで移転をするのはとってももったいない費用の使い方になります。私たちエスアイエス・パートナーズでは、物件をお探しすることに加えて、移転に関係する様々なご相談にお応えできます。