2021.08.03 コラム

リサイクルトナーを価格やお得感だけで選んでいませんか?確かにリサイクルトナーを選択する理由がコストダウンにあるわけですから価格やお得感は重要です。しかし、様々なメーカーのプリンターが流通しているので、その特徴を理解したうえでリサイクルトナーを選ぶことはとても重要です。今回はキヤノン社のプリンター用リサイクルトナーについて3つのポイントをお知らせします。

目次

  1. キヤノンプリンターの特徴
  2. リサイクルトナーを選ぶ3つのポイント
  3. まとめ

1.キヤノンプリンターの特徴

このメーカーのプリンターの特徴と言えば、「メンテナンスフリー」の一言に尽きるのではないかと思います。世界で初めて使い捨てカートリッジを採用することでメンテナンスフリーを実現した画期的なメーカーです。世界に目を向けると、かつては市場シェア80%を誇ったヒューレットパッカードというプリンターブランドがありますが、その中身が実はキヤノン社のプリンターであることは意外に知られていません。メンテナンスフリーの設計だからこそ、世界中で販売を増やすことができたのではないかと思われます。そして、メンテナンスフリーを実現できたのは、“一体型”と呼ばれる構造で使い捨て設計されたカートリッジがあるからこそなのです。

2.リサイクルトナーを選ぶ3つのポイント

キヤノンのプリンター用リサイクルトナーは、ヒューレットパッカードブランドでの販売も含めて巨大な市場がありますから、当然のことながら供給者も非常に多いのが特徴です。EC市場で販売されるリサイクルトナーの同ブランド向けの中には海外メーカー製も多く、中にはいわゆる”ニセモノ”、つまりコピー品が混じっていることも少なくありません。ですから、キチンとしたリサイクルトナーを選ぶポイントを知っていることは非常に重要です。では、そのポイントを3つお伝えしましょう。

①国内メーカー製を選ぼう

国内メーカーは海外メーカーのいわゆる”ニセモノ”について取り扱いしない、あるいは、”ニセモノ”の使用済みカートリッジを回収しても加工せず廃棄することを方針にしています。知的財産を尊重し、真に地球環境保護のため、或いはごみ削減のための事業として考えた場合に、純正品の使用済みカートリッジを回収して加工すること以外に意味はないからです。また、いわゆる”ニセモノ”はどのような部品で構成されているか分かりませんから、それらを加工すれば品質保証ができないことになります。純正品の使用済みを集めてその状態を管理し、品質保証した上で安心して使って頂くための努力を国内メーカーは行っています。

②用途に適した寿命のカートリッジを選ぼう―その1

キヤノン社のトナーカートリッジはその多くが”一体型”と呼ばれる構造となっています。トナーパウダーが充てんされている”トナーホッパー”と呼ばれる部分と、感光体ドラムが取り付けられている”ウエストホッパー”と呼ばれる部分が一体となっているのです。この構造からプロの視点で考えると、最後まで安心して使うためには、トナーパウダーが減っていく加減と感光体ドラムの摩耗劣化とのバランスを考える必要があるということになります。これはどのようなことかと言うと、印字比率が低い印刷をメインに行う使い方やその業種、例えば調剤薬局とかクリニック、運行記録を所定のフォームに印刷するだけのタクシー会社や運送会社などがこれに当てはまるのですが、印字比率が低い印刷というのは、1枚のコピー用紙に記録する文字数が少ないのです。使っても使ってもトナーパウダーが減っていかない…。その間に感光体ドラムの摩耗劣化はどんどん進んでしまい、やがてトナーコウカンサインが出ていないのに印刷が(たいていは用紙端から)汚れてきたり、プリンタ内部にトナーパウダーが飛散して汚れたりするようになります。

大容量のほうがお得なので、また、大容量モデルしかリサイクルトナーが流通していないのでと言う理由で先に挙げた使い方をするユーザーが大容量モデルを選んでしまうと最後までキチンと使うことが出来ず、リサイクルトナーの品質が良くないという印象を持ってしまう結果になります。

③用途に適した寿命のカートリッジを選ぼう―その2

これはカラープリンターを使っているお客様に多いのですが、白黒印刷がメインでカラー印刷が時々という場合に、シアン、マゼンタ、イエローの3色のカートリッジについて、トナーパウダーがちっとも減らないので感光体ドラムが摩耗劣化して印刷が悪くなるということがあります。これも、シアン、マゼンタ、イエローについては小容量を選ぶとか、場合によってはこの3色については純正品を選ぶことにより安心してリサイクルトナーを使ってコストダウンができるのではないかと思います。

3.まとめ

いかがでしたか?キヤノン社プリンター用を選ぶポイントを知っていると数ある商品の中から良い選択をすることができます。そして、良い選択をすることが今叫ばれているSDGsに沿った購買をすることにもつながってきます。