2021.08.14 コラム

トナーパウダーって吸い込んだら身体に悪いの?目に入っても大丈夫なの?そんな疑問にお答えできる「トナーパウダーが身体に付着したときは?」というテーマで今回はお届けします。

目次

  1. トナーパウダーってそもそも何?
  2. トナーパウダーの正しい取り扱い方法は?
  3. まとめ

トナーパウダーってそもそも何?

私たちはトナーをトナーカートリッジと区別するためにトナーパウダーと敢えて呼んでいます。インクは液体、トナーは固体。固体ですが粒子の大きさが5~8ミクロンくらい。粒子が細かいほと印刷がきれいになります。また、樹脂がパウダー材料のおよそ80%を構成していて、この樹脂の種類によってトナーパウダーの溶ける温度が変わります。プリンターを省エネルギー設計にするため、最近では低い温度できれいに溶ける樹脂が主流になりつつあります。また、樹脂以外にもワックスやシリカと呼ばれる原料がトナーパウダーには入っており、ワックスはプリンターのローラーに紙が巻き付かないように、シリカはトナーパウダーがさらさらとまるで液体のような動きをするようになどと、目的に応じていろいろな種類の材料が混ざっています。

トナーパウダーの正しい取り扱い方法は?

トナーパウダー粒子の大きさはとても小さいので、正しく取り扱う必要があります。一般的にはカートリッジの中に入っているもので、カートリッジが破損しない限りは、身体に付着することがないものですが、カートリッジの交換時に手に付着したり、場合によって、床や机にこぼれて吸い込んだり目に入ったりすることもありますから、取り扱いについては知っておくべきでしょう。最も信頼できる情報源はメーカーが発行している安全データシートまたはSDS(Safety Data Sheet)です。これを見れば、正しい取り扱い方が記されているので是非参考にしてください。いろいろ難しいことも書いてありますからここで簡単にまとめると、

手に付着→石鹸でよく手を洗ってください。

目に入る→大量の水で目を洗い、場合によっては医師の診断を受けてください。

吸い込んだ場合→うがいをしたり、新鮮な空気が吸える場所に移動し、場合によっては医師の診断を受けてください。

飲み込んだ場合→大量の水を飲んで胃の中を希釈し、場合によっては医師の診断を受けてください。

と言ったところでしょうか?これらは身体に付着したり、身体の中に取り入れてしまったりした場合の対処方法ですが、床にトナーがこぼれてしまった、机に付着してしまったという場合もあるでしょう。その場合は濡れた雑巾などで拭いて汚れを取ってください。間違っても一般家庭用の掃除機で吸い取るのはやめてください。トナーパウダーの粒子は細かいので、掃除機で吸い取ったトナーパウダーは、後ろのフィルターを通りぬけて全部空気中にばらまかれ、オフィス全体に広がってしまうことになります。くれぐれもご注意ください。

まとめ

いかがでしたか?トナーパウダーは粒子が細かいため取り扱いには注意が必要ですが、カートリッジの交換時に手に付着したり、床にトナーがこぼれてしまうなどの場合の対処方法を知っていればそれほど心配することありません。もしひどくそれらを身体の内部に入れてしまった場合は、必ず医師の診察を受けてください。皆さんが安全にトナーを取り扱われることを願っています。