2021.08.21 コラム

トナーカートリッジが寿命に近づくと点灯する「コウカン」サイン。一体どのように残量を監視しているのでしょうか?寿命の把握はコストとも関係しますから気になるところですね。そこで今回は、トナーの残量を監視するプリンターの仕組みについてお伝えします。

目次

  1. カートリッジ内のトナー残量を監視する仕組みとは?
  2. 本当に規定の枚数が印刷できているのか?
  3. まとめ

1.カートリッジ内のトナー残量を監視する仕組みとは?

実際に見てるセンサー方式

本当に見ています。例えば、カートリッジには透明な窓が開いていて、プリンターからは光が出ていてそこから残量を実際に見ています。少なくなってきたら交換メッセージを点灯させます。残量情報は常にプリンターからカートリッジのICチップに書き込まれています。プリンター側に磁気センサーを付けて残量を見ている方式もあります。トナーの成分である磁性体にセンサーが反応します。これも残量情報はICチップに常に書き込まれています。

使った量を計算する方式

印刷内容から使った量を計算する方式です。プリンターが小型である場合に、センサーを付けるスペースがないこと多いので、計算によって残量を推定しているやりかたです。ごく一部のモデルに限られるかもしれません。

2.本当に規定の枚数が印刷できているのか?

ここが一番気になるところですね。交換サインが点灯しても、何度もカートリッジを振ったら、トナーが無くなるまで使えるというカートリッジもありますが、部品の強度や印刷方式によっては、強制的に印刷を止めてしまわないと、印刷品質が損なわれる場合もありますので各社様々です。実際のところ規定の枚数が印刷できているかという疑問については、実際の量を測定している方式でも、使った量を計算している方式でもあまり違いがありません。どちらの方式であっても、規定の枚数の印刷はできています。しかし、そもそも規定の枚数が印刷できない量のトナーしか充てんされていないカートリッジの場合はそれに当てはまりません。ICチップにはトナーパウダーの減り方が正常かどうかを見ている部分があり、トナーパウダーの減り具合に応じて残量表示メモリが減っていくようになっています。少ない量のトナーパウダーしかそもそも充てんされていない場合、メモリが突然減ってしまう(メモリが4だったのが急に1になったというようなケース)こともあり、それでも規定の枚数が使い終わったことにして交換メッセージを点灯させるものもありますので注意が必要です。このようなことも想定して、リサイクルトナーは規定の枚数が印刷できるように最初からトナーパウダーがキチンと充てんされているメーカーの商品を選んで買うことが最も重要です。

3.まとめ

いかがでしたか?コストに関係するトナーの寿命を監視する仕組みについて今回はお伝えしました。最も重要なことは、規定の枚数が印刷できるように製造されている良品を選ぶことです。良品は残量メモリの減り方が正しく残量に応じて表示されるように設計されています。信頼できる会社から良いリサイクルトナーを選んで購入していただきたいと思います。