2021.08.22 コラム

A3サイズのコピー用紙を最近購入したのはいつですか?思い出せないくらい昔かもしれません。オフィスで使うコピー用紙の大半はA4サイズ。とある製紙メーカーにお聞きしたところ、非公式ではありましたが、A4:A3=9:1という回答でした。売上の90%がA4サイズだというのです。ではプリンター(複合機含む)の販売についてサイズ別に調べるとどうかと言えば、あるメーカーにこれも非公式ですが回答を頂きました。なんと、A4:A3=1:19と言う結果に!圧倒的にA3サイズが主流なのです。さて、いったいこれは?今回はコストが下がるプリンターの選び方をお伝えします。

目次

  1. 日本のプリンター市場はA3市場
  2. そのA3必要ですか?コストが下がるプリンターの買い方で成功した事例
  3. まとめ

1.日本のプリンター市場はA3市場

冒頭でもお伝えしましたが、A3サイズのプリンターをご要望されるお客様が非常に多いのです。これは紙の消費状況と全く逆のことが起きていることを示しています。実はこのような逆のことが起きているのは日本と韓国だけだと言われています。欧米はA4サイズが主流です。

2.そのA3必要ですか?コストが下がるプリンターの買い方で成功した事例

いつ買ったのか思い出せないくらいのA3用紙。調べてみると、特定のひとだけがA3を使っているとか、特定の業務にだけA3が必要であるなどの理由からA3が欲しいと現場が要望してしまうというのが実態でしょう。最近もA3複合機を2台購入希望のお客様がいらっしゃいました。既存の複合機は既に再リースを繰り返しており、故障も多くお困りでした。いくつかの業者に見積を依頼されているご様子で、弊社からもご要望のお見積もりをお出ししたのですが、「本当にA3が必要なのだろうか…。」と考え、A4サイズの複合機のお見積もりを1枚挟んでご提案したのです。すると、「こんなに金額がちがうのですか?」と大変驚かれた様子で翌日ご連絡を頂きました。続く会話は以下の通りです。

私:「A3サイズの印刷はどれくらい必要ですか?」

お客様:「ほとんど必要がありません。一部の社員が必要と言っているくらいで、それもほとんど必要ありません。ですが、一応社員たちにもう一度確認してみます」

私:「分かりました。お近くにコンビニがあれば、コンビニで印刷もできますよ」

お客様「あります。コンビニで印刷もできるのですね?」

この会話の後、翌日の朝いちばんに連絡が来て、

お客様:「社員たちに聞きました。A3は要りません。A4サイズで見積もりを2台分ください」

私:「承知致しました」

A3をやめてA4の導入を決めた結果、導入コストや運用コストはA3の約半分となりました。最初は一生懸命各社に見積を依頼されていたお客様でしたが、サイズを見直すことで大きな値下げをすることができ、値下げ分はすべて利益に!お客様が社員と相談して仕事のやり方を見直すことで達成できた成果でした。

3.まとめ

いかがでしたか?ほとんど使わないA3サイズにこだわるあまり、無駄な出費をしているかもしれません。世の中はペーパーレスへとまっしぐらに進んでいます。ペーパーレスは、意外な分野でコストを下げる業務改善の優等生ですね。近々プリンターや複合機のご購入をご検討の方は、「A3は本当に必要ですか?」と言う問いの答えを社員さんと一緒に考えてみてください。