2021.09.19 コラム

リサイクルトナーは、純正メーカーが販売する使用済みトナーカートリッジを回収してリユースリサイクルした商品です。このリサイクルトナーについて、カートリッジに付属するICチップに関する技術が高度化するなかで、このICチップに関連してリサイクルトナーをお使いのお客様にご理解頂きたい点があるモデルも増えてきました。今回はリコーP6000リサイクルトナーについて、どのようなことを理解していただきたいかを取り上げます。

目次

  1. リコーP6000リサイクルトナーでどんなことが起きているのか?
  2. リサイクルトナーを使う上での注意点
  3. まとめ

1.リコーP6000リサイクルトナーでどんなことが起きているのか?

リサイクルトナーを使うユーザーが、リサイクルトナーを純正トナーと誤認しないようにする必要があります。そのために、リサイクルトナーを使用したときに「指定のトナーがセットされています」のメッセージが出ないように純正メーカーがリサイクルトナーメーカーに求めています。この指定のトナーとは純正品のことを指すと思われます。また、これに関連して、リサイクルトナーメーカーは以下の2通り対応を行っています。

①出荷時にICチップを交換しない

この場合、使用中に「ヒジュンセイトナー」の表示が出ます。また、トナーが残り少なくなると、ユーザーに新しいトナーを準備するよう促すメッセージが出るのが一般的ですが、この表示が全くでないため、突然トナーカートリッジを交換するよう促すメッセージが出てプリンターが停止します。リサイクルトナーを使う上で、純正トナーと同じようなトナーの残量を正確に把握する機能を使うことができないため、購入するお客様には事前に「条件付き」としてご理解を頂いています。

②ICチップを交換するが指定のトナーではない「打消し表示」をする

ICチップを交換すると、リサイクルトナーを使っているのに指定のトナーがセットされている表示が出てしまうため、打消し表示と言って、カートリッジの本体に商品がリサイクル品であることを表示する対策です。しかし、本体にはリサイクル品であることを表示できていますが、パソコン上のモニターでは指定トナーの表示が出続けます。印刷データを送るたびに、フロントカバーを開け閉めするたびにこの表示がでます。よって、本体だけに打ち消し表示しても、100%打消しができません。なお、AJCR(日本カートリッジリサイクル工業会)では、打消し表示することで問題はないと考えているようですが、製造メーカー各社見解が分かれています。

2.リサイクルトナーを使う上での注意点

必ず予備のトナーを常備してください。

条件付きのリサイクルトナーを使う場合は、トナーが少なくなったことが分からず「トナーカートリッジを交換してください」の表示でプリンタ―が停止し業務が中断します。よって常時予備のトナーをプリンタ―の傍に置いておく必要があります。

3.まとめ

いかがでしたか?今回お伝えした情報はこのコラムを執筆する時点で得られた情報であり、今後のこの内容が変わることがあります。ですから、リサイクルトナーを購入する前に、事前にどのような注意点があるか確認したうえで購入することが良さそうです。