弊社のお客様でここ最近で発生したトラブルについて、どのような対処を行ったかをレポートします。お使いのプリンターはキヤノンLBP841Cでトナーカートリッジはカートリッジ335となります。
目次
- LBP841Cで発生した問題とは?
- どのように対処したら良いか?
- まとめ
1.LBP841Cで発生した問題とは?
トナーの残量を透過センサーで検知する仕組みを備えたプリンタ―です。トナーカートリッジには、透明な小窓のような部分があり、その部分にセンサーが接触してトナーの残量を測定し、あとどれくらいの寿命が残っているかをユーザーにお知らせする仕組みです。この仕組みを動かすプログラム上の問題が発生し、寿命が80%と表示されているのに、トナーカートリッジの中身は空っぽで印刷の色合いに不具合が発生するというトラブルです。
2.どのように対処したら良いか?
当初、この問題はリサイクルトナーの品質に関係すると考えられていました。しかしその後の調査で、キヤノン社のホームページ上で、純正品を使っていても残りの寿命を正しくモニタリングされないトラブルが発生していることが分かりました。キヤノン社のホームページでは以下の情報が開示されています。
R2.04の変更点
1.ファームウエアR2.02にてトナーカートリッジの寿命が正しく表示されない不具合を修正しました。
弊社のお客様がお使いのLBP841Cは2021年3月に新しく導入したものでした。プリンターが新しかったこと、新たに導入する前にもLBP841Cをお使い頂いていて、その時には問題が一度も発生しなかったこともあり、当初はリサイクルトナーの品質に関係すると考えたのです。
ホームページの公開情報をもとに、お客様のプリンターがR2.02のファームウエアであったことを確認し、その後キヤノン社のホームページからR2.04のファームウエアをダウンロードしてプリンタ―のアップデートを行いましたところ、正しく寿命が表示されるようになりました。
3.まとめ
いかがでしたか?リサイクルトナーを使っていると、不具合はすべてリサイクルトナーに起因すると見られがちです。しかし、実際にはこのようなプリンタ―側の問題であることも多く、今回はプリンタ―を動かすプログラム上の問題ということでアップデートにより解決できました。今回の事例からわかることは、①問題が発生した場合に、現地である程度状況を確認できないとすぐに解決ができないということ、また、②代品を送って対応を済ませる業者から購入していると、問題がすぐに解決できないため、リサイクルトナーは良くないという印象が社内に残り、その後のリサイクルトナーの活用に支障が出るかもしれないということです。リサイクルトナーは身近な販売店から購入することが良さそうです。