DXの導入が声高に叫ばれています。様々な商品が魅力的に宣伝されています。それはまるでお金を払って導入すればDXは完了とでも言わんばかりです。エスアイエス・パートナーズでもCRMを導入していますので、DXは進みつつあります。実際に日々の日報管理もありませんし、会議資料の作成もありません。多くの業務がクラウド化されていることもあり、社員たちは概ね夕方6時半から7時の間には帰ります。会社として「残業しない方針」を掲げていますので、ある程度その方針通りに動いていると思います。では、DXという商品を導入したからそのようになったのか? 無印良品の事例がとても参考になりましたのでご紹介します。
目次
- DXは万能か?
- 残業を減らすために心がけるべき3つのポイント
- まとめ
1.DXは万能か?
個人の仕事の進め方がDXにより非常に効率的になります。もちろん正しく使えばのことですが、実際には会社の仕組みも大きく影響します。
2.残業を減らすために心がけるべき3つのポイント
①夕方には新しい仕事を頼まない
帰り際に上司に仕事を頼まれては帰れません。締め切り期限が先の仕事であればまだ良いのですが、それが期限ぎりぎりなんて仕事であれば部下は帰ることができません。たとえ上司であっても夕方に新しい仕事は頼まないということを会社のルールにしましょう。
②仕事の完了に期限を設ける
まじめな人ほどこだわって仕事をしている傾向があります。パワポで資料を作るにも、細かいところに拘ってきれいな資料を作ろうとするあまり時間をかけすぎるのです。そこで完了時間を設けてその時間までに終わらせることで集中するようにしましょう。さらに会社で資料のプラットフォームを準備して、それに当てはめるだけで資料が完成するようにしましょう。資料作りが上手な人のやり方を会社で定型化してみんなで使えるようにするのです。
③10%ルールを設ける
「飲みに行くぞ!」と掛け声をかければ仕事が途中だろうととりあえずみんなが一斉についてくるなんてイメージでみんなが一斉に仕事を終わることはありません。そこで、全員が定時で帰れなくても、一部の人が残って仕事ができるように、残れる人数の上限を設けるのです。無印良品では10%の社員が残って仕事ができるというルールを作ったそうです。これはやがて10%が7%になり、経理の決算期や商品の展示会など忙しい時にも7%以下というルールが守れるようになったそうです。
3.まとめ
いかがでしたか?DXを導入すればたちまち残業ゼロにはなりません。会社の仕組みを見直して、生産性を仕組みで改善してゆきましょう。そして同時にDX化を進めることで会社はどんどん変わってゆくでしょう。