2023.01.29 コラム

今日のテーマはとってもマニアックな話題になります。複合機用とプリンター用のそれぞれのトナーが同じかどうか?

そんなこと全く考えなくて良い話題ですが、ちょっと業界の裏側が見えたりします。

目次

  1. 複合機用とプリンター用のトナーは同じか?
  2. 活用しない手はない「同じ」という前提で流通する汎用品
  3. まとめ

1.複合機用とプリンター用のトナーは同じか?

この同じとは全く同じというわけではありません。では何が違っているのか?一つは付属しているICチップのデータが異なります。ICチップにマシンの方からデータを書き込みに行ったり読み込んだり。このような通信をしていますから、マシンによって管理したい情報が異なるゆえICチップが異なります。もう一つは形状。この形状は素人では全く違いがわかりません。プロは分かる!

ということで薄々お気づきになったと思いますが、中に充填されているトナーは全く同じ。言い切って良いくらい同じ。メーカーのエンジニアから見たら少し変えているかもしれないけれど、言い切って良いくらい同じです。

2.活用しない手はない「同じ」という前提で流通する汎用品

「同じ」ですから、どっかの誰かがそれに気づき、違っているところを修正して商品化したのが汎用品です。メーカーのロゴがないので白箱と言われた時代がありました。この汎用品、使わない手はありません。なんといっても中身は純正トナーなのですから。これって絶対にリサイクルトナーでは実現できないんです。プリンターや複合機の印刷プロセスは機械の中に入るトナーパウダーが純正品であるという前提で品質保証されます。品質とは印刷物の品質です。メーカーにとって商品とは印刷物のこと。その印刷をお届けする道具として複合機やプリンターを売っている。汎用品の中身が純正トナーであるということは、メーカーが考える品質保証ができる印刷物をお客様にお届けできる。これは絶対にリサイクルトナーでは実現できない。だから少しでも安く良いものを買いたい、でもリサイクルトナーは不安という人には汎用品を使わない手はないのです。

3.まとめ

いかがでしたか?こんなオチがあるテーマとは思わなかったのでは?最近は為替の関係もあり汎用品は少なくなりつつあります。今のうちにしっかりと活用しておくのは良い事だと思います。