2023.04.30 コラム

米タイム誌が発表した2023年版「世界の最も素晴らしい場所50選」に、日本からは京都と名古屋が選ばれました。名古屋は、過去の別の調査では最も魅力のない都市に選ばれたこともあるため、名古屋の人はとっても喜んでいるのですが、これがビジネス環境にどう影響するのかという視点から今回は考えてみました。ということで「名古屋はビジネスを行う場所としても魅力があるのか?」と題してお届けします。

目次

  1. 名古屋が米タイム誌から「もっとも魅力的な場所」として選ばれた!
  2. ビジネス環境としての名古屋の未来とは?
  3. まとめ

1.名古屋が米タイム誌から「もっとも魅力的な場所」として選ばれた!

先日、中部経済新聞の記事を読んでいると、中経手帖という小さな記事にこんなことが書いてありました。米タイム誌が発表した2023年版「世界の最も素晴らしい場所50選」に、日本からは京都と名古屋が選ばれたと。名古屋が京都と並んだのです!その理由は長久手市に昨年11月にオープンした「ジブリパーク」があることと、ウイスキー造りで有名な「サントリー知多蒸留所」があるからなのだとか。正直に言うと、どちらも名古屋ではありませんが・・・。名古屋がある愛知県内の話ではありますが、県庁所在地が名古屋市ですから、名古屋と表現されたのかもしれません。どちらにせよ、名古屋が魅力的な場所として認識され、海外からくる人たちに名古屋が非常に注目される場所になることは間違いありません。

2.ビジネス環境としての名古屋に未来とは?

さて、この魅力的な場所として世界から評価された名古屋は、今後ビジネスの場所としてどのように変化してゆくのでしょうか?まず一つ言えることは、海外から多くの人が集まる場所になるため、ホテルや旅館などの宿泊関連や、外食産業をはじめとした業種には追い風になるだろうということです。名古屋は関東から見ても不動産が比較的安く手に入るということもあり、不動産バブル状態になっているといわれます。この地域に事業用の不動産を取得したい人は、早めに物件を手に入れておくことでチャンスが広がるかもしれません。

この名古屋ですが、今後リニア新幹線が開通することで東京へのアクセスが非常に便利になります。投資家の観点から見て、これはどうなのか?日経新聞報道によると、オフィス需要が減ると考える名古屋を拠点とする投資家は17%いるとのこと。出張がより短時間でできるのであれば、名古屋の拠点は閉鎖する方向に企業は動くと見ているようです。

一方で全国の投資家は、44%がオフィス需要が増加すると見ているのだとか。これは関東に比べてオフィス賃料が安い名古屋に拠点を移したほうが良いと考える企業は増えるかもしれないということ。

さて、どっちが本当なのでしょうか?

3.まとめ

いかがでしたか?名古屋の魅力が高まり、観光を中心に活況を呈する可能性が高まっていることや、リニア開通により、賃料の安い名古屋の魅力を活用したい企業が増えることなどを考えると、名古屋のオフィス需要は店舗も含めて活況となる可能性が高いのでは?と思われます。オフィスの移転を関東や関西からのお考えの企業様には、地域のいろいろな情報提供も含めてご提案が可能です。オフィス移転について気になる方は、ぜひ、エスアイエス・パートナーズにご相談ください。