2021.08.31 コラム

今年も第34回日経ニューオフィス賞の受賞企業が決まりました。かつてないウイルスによる行動制限により、労働環境は大きく変化しています。オフィスは「事業の現場」との対比からすると、間接部門の拠点であり、いかに効率的に「事業の現場」をサポートするのかが重視されてきましたが、こうした労働環境の変化から多様な人々が集まるオフィスは発想を生み出す場所としての期待が高まっています。今回は、未来のオフィスについて考えてみます。

目次

  1. 未来のオフィスとABWについて
  2. 未来のオフィスを考える3つのポイント
  3. まとめ

1.未来のオフィスとABWについて

ABWという言葉を耳にしたことはありますか?ABWとは「アクティビティ・ベースド・ワーキング」という英単語の頭文字をとったもので、時間と場所を自由に選択できる働き方のことを指しています。この考え方は、特定の個人に座席を割り当てない”フリーアドレス”に象徴されており、これまでは営業職のような普段オフィスにいない人たちを対象に座席を割り当てないことで、オフィススペースを効率的に使うための考え方として用いられてきました。しかし、日中のオフィス不在者に席を与えないだけという効率を重視する考え方から、オフィスに出社する人たちの「知の創造」を促す効果的なオフィスという考え方が重要になってきたのです。それは、みんなが活き活きと働くとか、楽しく働くというイメージであり、集中して物事に向き合う時間のための場所と賑わいとも言い換えられる刺激しあう時間を楽しむための場所を分けるということでもあります。

2.未来のオフィスを考える3つのポイント

①デザインだけに終わらせない

素敵なデザインのオフィスで働く自分の姿を想像するのは楽しいものです。しかし、内装工事をするだけのオフィス設計は何も生みだしません。新しいデザインもすぐに慣れてしまい、きれいな内装もやがて古びてきます。古いものをそこに持ち込めば、もしかすると社内の風景は古いオフィスとそれほど変化のないものになるでしょう。

②DX化を絡めよう

ABWの象徴は”フリーアドレス”と先の項目でお伝えしました。”フリーアドレス”にするには、個人が山ほど持っている書類の山をなんとか減らさなければなりません。ノートパソコン一つとスマホで仕事をするには、オフィス内に散見される紙の書類を減らさなければならないのです。ですからABWを行うには、DX化を進めるためのプロジェクトが別に必要です。

③社員の意見を引き出そう

経営陣だけで予算に合わせたプランを選んでいませんか?社員たちは普段どんなことを感じながら仕事をしているのでしょうか?また、少なからず社員の中には変化することに抵抗を感じるひともいます。どうすればそのような社員たちも巻き込んで変革できるでしょうか?経営陣だけで決めてしまわないで、社員の意見を上手に引き出すことが大切です。

3.まとめ

いかがでしたか?未来のオフィスを作るにはいくつかのポイントがあることが分かりました。こうしたプロジェクトを成功させるには専門家の手助けが必要な場合もあります。エスアイエス・パートナーズではオフィス物件のご紹介だけにとどまらず、未来のオフィスを作るためのコンサルティングも行っております。物件を探す前にぜひご相談ください。