2021.09.03 コラム

2021年8月30日の日経新聞で取り上げられた第34回日経ニューオフィス賞の記事から抜粋してお伝えする今回のテーマは、社員の英知が化学反応を起こすオフィスについてです。事例は三井物産本社ビル。クリエイティブ・オフィス賞を受賞した同社の取り組みを記事から見てゆきましょう。

目次

  1. 三井物産の取り組み事例
  2. マネができるポイント3つ
  3. まとめ

1.三井物産の取り組み事例

長い歴史を持つ同社は、常に時代の変化に合わせて発展してきました。記事によると、近年は案件も複雑化、高い専門性が要求されるなど、これまでの働き方では決して生まれない社内外とのコラボによる新しい発想が要求されるのだとか。社内外の英知が化学反応を起こすことで生み出されるビジネスこそ同社の未来を作るものだというのです。こうした状況から、オフィスに求められる要素も英知の化学反応を引き起こす「場作り」であるというのです。オフィスはネーミングを与えられたいくつかのエリアに分かれており、各部門の本拠となるSTUDIO、目的別執務エリアのCAMP、多様な用途で使われるSOCIAL、プロジェクトコラボや議論の場であるCO-WORK、社員が考え事や執務に集中するFOCUS、DX専門人材が常駐するCAMP「d-space」など様々。同記事によると、新社屋への移転は、社の未来のビジョンに社員一人一人が近づく好機になったのだとか。戦略的オフィス運営組織Work-X室などの活動で社員の意識変革も進めたそうです。

2.マネができるポイント3つ

①社員の仕事内容を分析して、シーンに会った場を作る

場を作るということがポイントです。例えば弊社の社員でも一人で集中したくなると、会議室エリアに移動して仕事をする社員がいます。電話をするとき、パソコンで何か集中して取り組みたいときなどは、ほかの人との距離を求めるかもしれません。英知を集めて化学反応を起こすといったみんなが刺激しあう場は人が集まりやすく、リラックスできる空間かもしれません。オフォスの面積を縮小するメリットが取り上げられますが、オフィスの面積を変えずに、或いは広げて場を作るという考え方はとても参考になります。

②社屋を事業を発展させる場所として位置付け、目的を明確化

ここでも移転の理由だけでなく目的を設定するという以前のコラムでお伝えした点が事例中に見出されます。御社の5年後、10年後を見据えたオフィスの在り方、場の作り方を考えてみましょう。

③かっこいい名前を付けてみる

エスアイエス・パートナーズのオフィス内には、リサイクルトナーカートリッジの簡単な加工ができる場所があります。その場所を私たちは「トナーショップ」と呼んでいます。作業場所みたいな暗い汚いイメージではなく、作業場所を表す英単語であるショップと言う言葉を使い、なんだかかっこいい場所にしているのです。同様に、三井物産社もオフィスの「場」に英語でかっこいい名前を付けています。最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、かっこいい名前を付けて名前を定着させてみませんか?社員の意識が変わるかもしれません。

3.まとめ

いかがでしたか?マネが出来そうなことがたくさんありますね。自社の社員だけでこうしたプロジェクトを行うのはとても大変です。そうしたときはぜひエスアイエス・パートナーズにご相談ください。最適なプロジェクトをご提案致します。