2021.09.09 コラム

今回のテーマは前回から引き続き、富士ゼロックス社(現 富士フィルムビジネスイノベーション社)のDocuPrintC3450dについて、リサイクルトナーを使う上でのお役立ち情報をお伝えします。

目次

  1. DocuPrintC3450dで時々発生するトラブルとは?
  2. 効果的な2つの対策
  3. まとめ

1.DocuPrintC3450dで時々発生するトラブルとは?

前回のコラムでは、印刷の表面や裏面の汚れが、プリンターの「転写」と言う工程の部分で発生していること、プリンター側でこの点が改良されており、改良モデルでは発生していないことをお伝えしました。実はこのプリンターにはもう一つ問題があります。それはトナーカートリッジからトナーパウダーがプリンター側に供給されないというトラブルが発生することです。この問題で何が困るかと言うと、トナーカートリッジを交換しても、新しいトナーカートリッジからトナーパウダーが供給されないため、「カートリッジコウカン」サインが消えずにプリンターが止まったままの状態になり、業務が中断します。これはまれに純正品を使っている場合にも発生します。

2.効果的な2つの対策

①トナーカートリッジをプリンターにセットする前によく振る

トナーパウダーの粒子は平均6~7ミクロンくらいと言われています。この細かい粒子が互いにくっつきあって固まってしまわないように、トナーパウダーの粒子表面には外添剤と呼ばれる物質が「打ち込まれて」います。この外添剤のお陰で、トナーカートリッジを良く振ると、カートリッジの中のトナーパウダーは液体のようにサラサラになり、カートリッジを交換したときにトナーパウダーがスムーズにプリンターの中に入ってゆくことで、プリンターが止まったままというトラブルを回避できます。

②質の高いリサイクルトナーに交換する

質が高いというのは、「トナーパウダーがいかにサラサラと水のような動きをするか?」ということです。トナーパウダーを開発する会社は、トナーパウダーの物性を調べるときに「流動性」と言う指標を調べています。この「流動性」とは、トナーパウダーのサラサラ度合いを数字で表した指標です。流動性は高ければ良いわけではありません。純正品トナーパウダーの流動性と比較して同じくらいか?と言う点が大切なのです。流動性はトナーパウダー粒子の大きさによって変わりますし、粒子の形状や外添剤の種類や量によっても変化します。ですから、純正品を使わないのであれば、リサイクル品で純正品と同等の品質がある商品を選ばなければなりません。良いか悪いかを見分ける一番簡単な方法は、純正品トナーが「重合法」と言う製法で作られているので、リサイクルトナーカートリッジに充てんされているトナーパウダーも、「重合法」と言う製法で製造されたモノかどうかを調べればある程度分かります。もちろん純正品であれば問題の発生は少ないですがゼロではありません。

3.まとめ

いかがでしたか? カートリッジをプリンターにセットする前に良く振ること、質の高いリサイクルトナーを選ぶことが大切でした。質の高いリサイクルトナーが必要な場合はぜひお問合せください。