2021.09.11 コラム

今回は富士ゼロックス社(現 富士フィルムビジネスイノベーション社)のDocuPrintC4000d/5000dについて、汎用トナーに関係したお役立ち情報をお伝えします。

目次

  1. そもそも汎用トナーって何?
  2. DocuPrintC4000d /5000dでどんな問題が起こるのか?
  3. まとめ

1.そもそも汎用トナーって何?

今までリサイクルトナーについてコラムで取り上げて来たのですが、今回は汎用トナーについて発生するトラブルを取り上げます。この汎用トナーですが、純正メーカーの海外向けモデル用として、或いは相手先ブランドによる供給(OEMともいう)など、日本国外の地域で流通させている純正品を日本に輸入して使えるように「加工」したトナーのことを指します。トナーだけでなく、汎用ドラムも存在します。富士ゼロックス社の場合は、海外で流通する複合機用のトナーを日本に輸入し、それをプリンターに使えるように加工したものが大半です。もしかすると汎用トナーの流通量が最も多いメーカーが富士ゼロックス社かもしれません。

2.DocuPrintC4000d/5000dでどんな問題が起こるのか?

このプリンターの特徴は、複合機と構造が全くと言って良いほど同じであるということです。純正品には、EA-ECOトナーと呼ばれる重合法トナーが使われていて、低温でもトナーが紙に定着するという省エネ設計でした。その結果、リサイクルトナー業界は、低い温度でキレイに紙の上で溶けてくれるトナーパウダーの開発が出来ず、リサイクルトナーの販売が長い間できませんでした。その代わり、汎用トナーと呼ばれる複合機のトナーカートリッジを海外から輸入して「加工」したものが、DocuPrintC4000d/5000dで使える汎用トナーとして流通しました。中身のトナーパウダーは純正トナーパウダーでしたから、プリンターにセットしても印刷に不具合が出ません。まるで純正品であるかのように違いが分からないのです。しかし、「加工」していたために、「加工部分」が障害となってプリンターにセットできないトラブルが頻発しました。セットできないわけですから、お客様が在庫しているトナーカートリッジは使えず、業務が止まってしまうということが多々見られました。

現在は純正品と同等品質のリサイクルトナーも入手できるようになっています。使用済みのトナーカートリッジがプリンター用の純正品使用済みトナーカートリッジであれば、上記に記した問題は発生しません。(汎用トナーの使用済みを再利用したリサイクル品は問題が発生する恐れがあります)

3.まとめ

いかがでしたか?汎用トナーは品質が純正品と同等で価格も安いので人気があります。しかし、リスクが無いわけではありません。リサイクルにすべきか?汎用にすべきかなども含めてベストなご提案ができますので是非弊社までお問合せください。