2021.09.23 コラム

今回はリコーのSP6400HとSP4500Hの2種類について、品質の良いリサイクルトナーを選ぶ方法をお伝えします。実はこのモデル、発売当初はリサイクルトナーでトラブルが頻繁に発生したため使うのを中止し、今では純正品を購入している企業も多いのです。

目次

  1. SP6400HとSP4500Hで頻発するトラブルとは?
  2. どうしたら良いリサイクルトナーを購入できるか?
  3. まとめ

1.SP6400HとSP4500Hで頻発するトラブルとは?

このモデルはリサイクル品が発売された当初は非常にトラブルが多く、とりわけ、リコーがOEMで富士通に供給するモデルで印刷が薄く汚れる問題が頻発しました。富士通モデルは市役所などの公的機関でたくさん使われているのですが、トラブルの多さからリサイクルトナーの使用を中止した機関もあるほどでした。また、このトラブルについての販売店の対応が非常のお粗末で、印刷に汚れが出るとトナーカートリッジの代替品を送ってくるのですが、トラブルはドラムカートリッジの中のトナーパウダーで発生しており、トナーカートリッジを交換しても改善しないため、騒ぎが余計に大きくなりました。また、ドラムカートリッジを交換しても、トナーカートリッジに充てんされているトナーパウダーの品質にそもそも問題があるため、やがて新しいトナーパウダーがドラムカートリッジに移動すると再び印刷に汚れが出るということが繰り返されました。

2.どうしたら良いリサイクルトナーを購入できるか?

トナーカートリッジはプリンタ―も含めた印刷工程の一部になります。ですからメーカーはプリンタ―に適したトナーカートリッジを「純正品」として販売しています。その印刷工程の中に、ポンとリサイクルトナーを入れると、印刷工程の中に設計上「異質なもの」が入ることになり、メーカーが設計上想定していないことが発生します。これがトラブルです。そして想定していないので修理することができないため、リサイクルトナーを使うと修理してくれません。ですから良いリサイクルトナーを選ぶには、メーカーが設計上想定していないものを入れない、つまり純正品と同じレベルのリサイクルトナーを入れるしかありません。今回のSP6400とSP4500Hはいずれも純正品が重合トナーパウダーですから、リサイクルトナーも重合トナーパウダーを使ったものを選ぶことで、その問題を解決することができます。エスアイエス・パートナーズでは、この二つのモデルに対して2種類のリサイクルトナーを準備しています。いずれも重合トナーパウダーが使われており、価格が少し高いが純正品と同じもの、価格は安いが純正品より少し劣るものと分けることで、コスト優先と品質優先のいずれのニーズにも対応します。また、記事の中でもお伝えしましたように、販売会社の営業がリサイクルトナーについて深く理解していないために、ピントのズレたトラブル対応を行うことで問題が一層大きくなった事を考えると、だれから購入するかは非常に重要です。

3.まとめ

いかがでしたか?トナーカートリッジはメーカーから見れば印刷工程の一部であり、プリンタ―とトナーカートリッジが一つになって初めて品質保証ができるものです。ですから、メーカーの設計意図を理解して、純正品に近づけるリサイクル品を生産してお届けするメーカーの商品を、リサイクルトナーを正しく理解する販売会社から購入しましょう。