2021.09.25 コラム

今回はリコーのP500とP501というプリンターに関係する紙のトラブルについてお伝えします。

目次

  1. P500とP501で何が起こっているか?
  2. 実は大事な紙の話
  3. まとめ

1.P500とP501で何が起こっているか?

リコーの最新モデルでモノクロレーザープリンター、P500とP501。A4サイズで印刷スピードも速く、分離式なので印字比率の低い印刷をメインにする業種にもピッタリと言うわけで、医療機関を中心に導入が進んでいます。このモデルについてサービスマンからこんなことを言われました。「紙を選びますよ」と。どうやら新品のプリンターでも印刷物に皺が寄るようです。しかもトナーは純正品です。ここ最近、紙のトラブルでお客様から対応を依頼されるケースが増えています。たいていの場合は、ネットで安いPPC用紙(コピー用紙とも言います)を買ってきて紙が詰まるというトラブルがほとんどですが、プリンターが新しいので紙は全く疑われないという状況のなか、このP500とP501は国内で流通する良質と認識されているPPC用紙でも紙に皺が発生するようなのです。

2.実は大事な紙の話

以前のコラムでもお伝えしましたように、紙はとても大事なもので、安い紙を使うとトラブルになりやすいのです。一般的には表面がザラザラしている紙はたいていの場合トラブルになります。紙にもロットによる違いがありますから、ロット番号によってはトラブルが出ないものもあるでしょう。しかし、安い紙は製造時のコストを下げるため、歩留まりを上げるために、ロットが異なると品質も変わってしまうものがあります。ユーザーから見ればパッケージが同じであればすべて同じ品質と考えますから、ロットの違いで品質がぶれるとはとても厄介です。そうしたことから、弊社では国産のPPC用紙をお勧めしています。また、プリンタ―の給紙(紙を給紙トレイから1枚だけピックアップしてプリンタ―内に搬送すること)には、紙だけでなく給紙ローラー含めたプリンターの設計も関係しますから、メーカーによっても紙との相性に違いが出ます。今回ご紹介したP500とP501はどうやら紙に皺が出る問題が認識されていますから、プリンタ―を購入したら紙のテストを行ったほうが良いかもしれません。

3.まとめ

いかがでしたか?P500とP501は非常に良いプリンターですが、紙を選ぶようですから、エスアイエス・パートナーズではリサイクルトナーをご提案するタイミングで、お客様がお使いのPPC用紙をお預かりして事前にテストをしたあとにリサイクルトナーのご紹介をしています。最初に紙の問題とリサイクルトナーの問題を切り分けることで、安心して使って頂くことができるのです。